【2026年最新】AI受託開発会社おすすめ10選|費用相場・選び方・特徴を比較
AI受託開発会社といっても、PoC中心で始めやすい会社もあれば、本番システム実装まで強い会社、生成AIやAIエージェントに注力している会社、運用や定着支援まで含めて伴走する会社もあります。
しかし一方で、
「AI受託開発会社にどこまで任せられるのか分かりにくい」
「AI導入支援との違いが曖昧で、比較しづらい」
と感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで、こちらの記事では、AI受託開発会社おすすめ10社を比較しながら、各社の特徴に加えて、依頼できること、費用相場、選び方、発注の考え方までわかりやすく整理していきます。
エラビサキでは、各社の公式サイト・サービスページ・導入事例・プレスリリースなどの公開情報を確認し、記事ごとに設定した比較項目から各社を評価しています。
- ◎:専用サービスや明確な対応実績などを公式情報で確認
- ○:対応していることを公式情報で確認
- 要確認:公開情報だけでは対応状況を判断できない
「要確認」は非対応を意味するものではありません。料金・実績・対応技術など、公式情報で確認できない内容は推測せず、確認できた情報のみを掲載しています。
条件からAI受託開発会社を選ぶ
「AI受託開発会社すべてを比較するのは大変」という方は、まず自社が重視する条件から候補を絞ってみましょう。
| こんな企業におすすめ | 候補となるAI受託開発会社 |
|---|---|
| オーダーメイドのAIを開発したい | Laboro.AI |
| 生成AIの導入から社内定着まで相談したい | エクサウィザーズ |
| AI開発と内製化・人材育成を両立したい | AVILEN |
| 生成AIのPoCから実用化まで進めたい | ギブリー |
| データ活用からAI実装まで相談したい | ブレインパッド |
| 大企業向けの本番AIシステムを開発したい | ヘッドウォータース |
| PoC・開発に加えて内製化も進めたい | Fusic |
| AIだけでなく導入環境やシステムまで相談したい | マクニカ |
| セキュリティやガバナンスも重視したい | NEC |
| 大規模導入や全社展開を見据えている | 富士通 |
AI受託開発会社を選ぶうえで大切なのは、単純に知名度や企業規模だけで判断することではありません。
オーダーメイド開発、生成AI、PoC、本番実装、内製化、全社展開など、会社によって強みは異なります。まずは自社がどの工程や支援を重視するのかを整理して、候補を絞り込むと比較しやすくなるでしょう。
AI受託開発会社とは
AI受託開発会社とは、企業の課題や業務に合わせて、AIを活用した仕組みやシステムを個別に設計・開発する会社のことです。
既製品の導入だけでは対応しにくい業務に対して、要件整理、PoC、AIモデル開発、システム実装、既存環境との連携などを支援するケースが一般的です。
とくにBtoBの現場では、単にAIモデルを作るだけでは不十分で、既存業務にどう組み込むか、現場で継続利用できる形にするかまで見据える必要があります。そのため、「AIを作れる会社」ではなく、「自社の業務に合わせて実装できる会社」かどうかを見極めることが大切です。
AI受託開発とAI導入支援サービスの違い
AI受託開発とAI導入支援は重なる部分もありますが、依頼目的は少し異なります。
AI導入支援サービスは、AI活用テーマの整理、活用方針の策定、ツール選定、社内展開、定着支援などに重心があることが多く、比較的上流や伴走型の支援に向いています。
一方でAI受託開発は、個別要件に沿ったシステムや機能の構築まで含むことが多く、PoC後に本番環境へ実装したい場合や、既存システムと連携した独自開発を進めたい場合に適しています。
実際には両方に対応する会社もありますが、相談したいのが「構想整理」なのか、「業務で使う仕組みの実装」なのかを先に整理しておくと、候補を絞りやすくなるでしょう。
AI受託開発会社に依頼できること

AI受託開発会社に依頼できる内容は、単なるモデル開発に限りません。上流の企画から本番導入後の改善まで、広い範囲を支援する会社もあります。
代表的には、次のような内容が対象になります。
- 業務課題の整理とAI活用テーマの検討
- 要件定義や技術調査
- PoCによる実現性の検証
- AIモデルや生成AI機能の開発
- 業務システムや社内基盤との連携実装
- UIを含むアプリケーション開発
- 導入後の運用、改善、再学習の支援
たとえば、需要予測や画像認識のような従来型AIだけでなく、生成AI、RAG、AIエージェントのような新しい領域まで対応範囲に含む会社もあります。
ただし、同じ「対応可能」という表現でも、PoCまでなのか、本番実装までなのか、運用改善まで含むのかは会社によって異なります。提案内容を見る際は、どこからどこまでが契約範囲なのかを具体的に確認しておきたいところです。
AI受託開発の費用相場
AI受託開発の費用は、開発フェーズ、対象業務、必要なデータ整備、既存システム連携の有無によって大きく変わります。
とくに、PoCだけを依頼する場合と、本番システムへの実装まで依頼する場合では必要な予算が大きく異なります。まずはフェーズ別の相場感をつかんでおくと、見積もりを比較しやすくなるでしょう。
| 開発フェーズ | 費用相場の目安 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 構想・要件整理 | 40万〜200万円程度 | 業務課題の整理、技術調査、データ確認、要件定義など |
| PoC(概念実証) | 100万〜500万円程度 | 限定した業務・データを使って、技術的な実現性や精度を検証 |
| 小〜中規模の本番開発 | 300万〜3,000万円程度 | AIモデルの精緻化、UI・API開発、データベース構築、既存システム連携など |
| 大規模・全社向け開発 | 3,000万円〜1億円以上になる場合も | 複数システムとの連携、大規模データ基盤、全社利用、高度なセキュリティ要件など |
| 運用・保守 | 初期開発費の10〜20%/年程度がひとつの目安 | 監視、障害対応、モデル改善、再学習など。API・クラウド費用が別途発生する場合もある |
とくに費用へ影響しやすいのが、データ整備と既存システムとの連携です。AIモデル自体の開発だけでなく、学習データの収集・前処理、UI開発、API連携、権限管理などが必要になるほど開発工数は増えていきます。
また、生成AIを利用する場合は、開発費とは別にLLMのAPI利用料やクラウド費用などが継続的に発生することがあります。
見積もりを比較するときは、PoC、本番開発、データ整備、システム連携、運用保守のどこまでが料金に含まれているかを確認しましょう。
【早見表】AI受託開発会社おすすめ10社を比較
まずは、掲載10社の違いを一覧で確認しましょう。
今回は、会社タイプに加えて、AIコンサル、PoC、開発・実装、運用・内製化、AIガバナンスの観点で比較しています。
| 会社名 | 会社タイプ | AIコンサル | PoC | 開発・実装 | 運用・内製化 | AIガバナンス |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Laboro.AI | AI専業型 | ◎ | ◎ | ◎ | 要確認 | 要確認 |
| エクサウィザーズ | AI専業型 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| AVILEN | AI開発・実装型 | ○ | ○ | ◎ | ○ | 要確認 |
| ギブリー | AI開発・実装型 | ◎ | ◎ | ○ | ◎ | 要確認 |
| ブレインパッド | AI専業型 | ○ | ○ | ○ | 要確認・○ | ○ |
| ヘッドウォータース | AI開発・実装型 | ○ | ○ | ◎ | ○ | 要確認 |
| Fusic | AI開発・実装型 | ◎ | ◎ | ◎ | 要確認・◎ | ○ |
| マクニカ | DX・SI型 | ○ | ◎ | ○ | ○ | ○ |
| NEC | DX・SI型 | ◎ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 富士通 | DX・SI型 | ◎ | ◎ | ○ | ○ | ○ |
なお、運用・内製化の列は、運用支援と内製化支援をまとめて比較しています。会社によっては片方のみ公式確認できるケースもあるため、詳細は各社紹介で確認してください。
AI受託開発会社の選び方
AI受託開発会社を選ぶ際は、単に技術キーワードが多い会社を選ぶだけでは不十分です。実際の発注では、業務理解、検証の進め方、本番実装力まで含めて見ていく必要があります。
とくに確認したい観点は、次の5つです。
- 自社の業界や業務への理解があるか
- PoCだけでなく本番実装まで見据えた提案か
- 生成AI、画像認識、需要予測など必要な技術領域に強みがあるか
- 既存システムや社内基盤との連携に対応できるか
- 導入後の運用、改善、内製化支援まで相談できるか
たとえば、業界理解が浅いまま開発を進めると、技術的には成立しても現場で使いにくい仕組みになることがあります。一方で、PoCに強い会社でも、本番運用の設計や保守体制が弱い場合は、実装フェーズで再選定が必要になるかもしれません。
そのため、「何を作れるか」だけでなく、「どの工程まで責任を持てるか」を確認することが重要です。提案依頼の段階で、想定ユースケース、必要データ、既存環境、運用体制まで共有しておくと、比較の精度も上がるでしょう。
AI受託開発会社おすすめ10選
1. Laboro.AI|オーダーメイド型のカスタムAI開発に強み
Laboro.AIは、公式サイトでオーダーメイド型AIソリューション「カスタムAI」の開発・提供を明示している企業です。AI活用アドバイザリーやPoCから始められる点も確認でき、個別課題に合わせた受託型のAI開発を検討している企業に向いています。
特徴は、汎用パッケージではなく、業務やテーマに合わせてAIを設計する姿勢が明確なことです。公式情報では、ビジョン・戦略・ロードマップ支援に関する記載もあり、単発開発ではなく上流から相談しやすい体制がうかがえます。
対応領域としては、製造、建設、インフラ、人材、小売・EC、金融・保険、生成AIやAIエージェント、シミュレーションなどが確認できます。PoC対応は公式FAQで確認できますが、運用代行、内製化支援、セキュリティ・ガバナンス支援の詳細は要確認です。
事例面では、業界横断のAIプロジェクト事例や、住宅プラン提案AI、AIシミュレーション市場調査サービス「未来リサーチ」などが公開されています。
料金は公式サイトでは公開されていません。初回打ち合わせや概算提案の段階では費用が発生しない旨は確認できますが、具体的な契約条件は問い合わせが必要です。
こんな企業におすすめ:パッケージ導入ではなく、自社業務に合わせたオーダーメイドAIをPoCから検討したい企業。
2. エクサウィザーズ|生成AI活用から定着支援まで視野に入れやすい
エクサウィザーズは、公式サイトでAI・生成AIを利活用したサービス開発を事業として掲げている企業です。生成AIプラットフォーム「exaBase 生成AI」や「exaBase Studio」を展開しており、AI導入支援から活用定着までを含む発注先候補として検討できます。
強みは、サービス提供だけでなく、企業や自治体への導入事例が豊富に公開されていることです。公式情報では、導入から定着までの活用支援や、セキュリティ環境を重視した生成AI提供も案内されています。
対応領域としては、自治体、金融、製造、人事、問い合わせ対応、資料作成、要約、データ分析、AIエージェント導入などが確認できます。AI受託開発会社としての専業性や、個別受託開発の契約範囲は要確認ですが、PoC、実装、運用、内製化支援、セキュリティ対応まで公式確認できる点は比較上の強みです。
事例では、イオン株式会社への「exaBase 生成AI」導入、静岡県本庁全職員への導入、山口フィナンシャルグループ傘下銀行の法人営業担当者向けAIなどが公開されています。
料金については、AI受託開発や個別の導入支援に関する具体的な金額は公開されていないため、支援内容や開発範囲に応じて問い合わせが必要です。
こんな企業におすすめ:生成AIの導入だけでなく、社内展開や定着支援まで含めて相談したい企業。
3. AVILEN|AI技術の企画・開発・導入と人材育成を両立
AVILENは、公式サイトでAI技術の企画・開発・導入を提供していることが確認できる企業です。DXコンサルティング、AI技術実装ソリューション、生成AI導入支援も公開されており、開発と実装の両面を相談しやすい構成になっています。
この会社の特徴は、受託開発だけでなく、AI人材育成や内製化支援もあわせて展開している点です。単に外注するだけでなく、社内で理解を深めながら進めたい企業と相性がよいでしょう。
対応領域としては、製造、金融、小売、自治体、コールセンター、採用支援、帳票処理、生成AI活用などが確認できます。PoC実施も公式ニュースで確認できる一方、運用保守やセキュリティ・ガバナンス支援の専用メニューは要確認です。
事例・実績では、京都市とのAIボイスボット簡易PoCや、生成AI導入支援、AI変革事例の公開が確認できます。
料金については、法人向けAI開発や導入支援の具体的な金額は公開されていないため、PoC、開発、内製化支援など、依頼する範囲に応じて個別に確認する必要があります。
こんな企業におすすめ:AI開発とあわせて、社内教育や内製化の土台づくりも進めたい企業。
4. ギブリー|PoCで終わらせない共創型の生成AI支援が特徴
ギブリーは、公式サイトで「AIイネーブルメント」を掲げ、生成AI活用を組織成果へつなげる支援を提供している企業です。PoCで終わらせない共創型AI開発プロジェクト支援や、技術アドバイザリーサービスの提供も確認できます。
強みは、生成AI活用を単なる実験で終わらせず、組織導入や実用化まで見据えていることです。PoCから実用化へ進める共創ラボ「Givery AI Lab」や、「Givery AI 顧問」のような支援メニューは、その方向性をよく表しています。
公式情報では、生成AI活用支援、AI導入支援、PoCから実用化へのAI開発、全社導入や組織変革支援が確認できます。内製化支援は◎評価ですが、セキュリティ・ガバナンスの具体的な提供範囲は要確認です。
事例としては、清水建設の全従業員向け「法人GAI」導入が公式ニュースで確認できます。Projectsページでも導入実績が公開されています。
料金については、AI開発や伴走支援の具体的な金額は公開されていないため、PoCから実用化までどの範囲を依頼するかによって費用が変わるため、個別の見積もり確認が必要です。
こんな企業におすすめ:生成AIのPoCを実務導入や組織定着までつなげたい企業。
5. ブレインパッド|データ活用から生成AIまで一貫して支援
ブレインパッドは、公式サイトでAIや生成AI関連サービスを提供しており、データ活用テーマ抽出から分析、機械学習、生成AI活用まで一貫支援することを案内している企業です。
特徴は、受託開発を単体で見るのではなく、データ活用全体の流れの中でAI実装を位置づけている点です。生成AI/LLMスタータープランや、AIエージェント開発・活用コンサルティングに関する情報も公開されています。
対応領域としては、製造業、小売、マーケティング、電力・エネルギー、人材育成、生成AI/LLM活用、AIエージェント、RPA×AI導入などが確認できます。運用保守の範囲は公式情報だけでは判断しにくいため、導入後支援の内容は確認が必要です。
事例面では、公式の事例ページに加え、IQVIAソリューションズジャパン株式会社の売上予測モデル構築と新サービス立ち上げ支援、リアル・デジタル統合型マーケティングに関する事例が公開されています。
料金は公式金額の公開がなく、確認できるのは個別見積もりという料金体系です。
こんな企業におすすめ:データ活用戦略からAI実装、生成AI活用まで一気通貫で相談したい企業。
6. ヘッドウォータース|エンタープライズ向け本番実装に強み
ヘッドウォータースは、公式サイトでAI・データ・クラウド技術を軸に、エンタープライズ向けのAI導入を本番運用まで支援する方針を明示している企業です。AIソリューション、生成AIアプリ開発、AIエージェント開発のサービスページも確認できます。
強みは、PoCにとどまらず、本番実装や業務組み込みまで視野に入れた支援を打ち出していることです。Microsoft関連のAI案件や大企業向け支援の発信が多い点も、エンタープライズ案件との親和性を感じさせます。
対応領域としては、金融、鉄道・交通、製造、生成AI活用、AIエージェント、業務自動化、RAGや社内文書活用などが確認できます。運用支援や内製化支援は公式確認できますが、セキュリティ・ガバナンスの詳細は要確認です。
事例では、大和証券のAIオペレーター関連支援、西日本旅客鉄道のAI活用事例、駅員向け生成AIアシスタント「Copilot for 駅員」などが確認できます。
料金は公開されておらず、個別見積もりやプロジェクト単位での提示と考えられます。発注時は、ヘッドウォータース本体と関連法人のどちらが契約主体になるのかも確認しておくと安心です。
こんな企業におすすめ:大企業向けの本番実装や生成AI・AIエージェント活用を具体化したい企業。
7. Fusic|PoCと実装に加え内製化支援まで相談しやすい
Fusicは、公式サイトでAI・機械学習サービスを提供しており、技術コンサルティングからモデル作成、データ分析、モデル活用まで案内している企業です。生成AI活用支援サービスやコンサルティングも公開されています。
この会社の良さは、PoCやシステム開発だけでなく、内製化支援まで公式に確認できることです。開発会社に丸投げするのではなく、将来的に自社でも運用・改善しやすい体制を意識する企業に合いやすいでしょう。
対応領域としては、製造業、大学・教育機関、自治体、業務効率化、データ活用、生成AI活用基盤構築、機器保全ダッシュボードなどが確認できます。運用保守の具体的範囲は要確認ですが、セキュリティ面ではAWS Foundational Technical Review通過の発表が確認できます。
事例には、生成AIを活用した工場の機器保全スマートダッシュボード構築PoCや、DifyをベースにしたAI活用管理システムの構築が掲載されています。
料金は公式サイトで具体額が公開されておらず、個別見積もり・プロジェクト型・PoC対応ありという形です。
こんな企業におすすめ:PoCから実装まで進めつつ、社内側の技術理解や内製化も育てたい企業。
8. マクニカ|PoC設計から運用改善まで伴走しやすいDX・SI型
マクニカは、公式サイトでAI事業を展開しており、AI導入をトータル支援すると明記している企業です。センシングやデータ収集からAIモデルの開発・組み込み、システム運用まで支援する旨が確認できます。
特徴は、AI単体ではなく、導入環境や関連ソリューションまで含めて支援しやすい点です。PoC設計、実装、評価、運用・改善までの伴走支援や、AI学習環境構築サービス、AI Agentスターターパッケージなど、用途別サービスも確認できます。
対応領域としては、製造業、モビリティ、公共交通、観光案内、DX推進、生成AI活用、AI画像解析、AI学習環境構築、AIエージェント活用などです。内製化支援の詳細は要確認ですが、PoCから運用改善までの流れが公式に示されているのは比較しやすい点でしょう。
事例としては、AI事業の導入事例ページやH2O.ai関連の導入事例が公開されています。
AI導入支援や関連ソリューションの具体的な料金は公式サイトでは公開されていないため、PoC、システム構築、運用支援など、相談する範囲に応じて個別確認が必要です。
こんな企業におすすめ:AI開発だけでなく、周辺環境や導入プロセス全体を含めて伴走支援を受けたい企業。
9. NEC|戦略策定から運用までワンストップで相談しやすい
NECは、公式サイトで生成AIコンサルティング・導入支援サービスを明示しており、戦略策定、業務適用、リスク対応、定着化まで支援する企業です。コンサルティングから運用までのワンストップ支援も公式に確認できます。
強みは、AI活用を技術導入だけで終わらせず、業務変革やリスク対応まで含めて設計していることです。NEC開発の生成AI「cotomi」を保有している点も、自社技術を軸に検討したい企業には比較材料になります。
対応領域は、生成AI活用、業務改革、商品企画、販促プラン作成、業務自動化、金融、製造、流通、行政などです。AI受託開発会社としての個別メニュー詳細や受託範囲は要確認ですが、運用、内製化、セキュリティ・ガバナンスまで公式確認できる点は安心材料です。
事例では、BluStellar AIのAI活用事例、商品企画や販促プラン作成の自動化に関するプレスリリース、NEC Digital Assistant関連の事例が確認できます。
料金は公開されておらず、公式には打ち合わせ時にヒアリングして提示するとされています。NEC本体とグループ各社のどちらが発注先になるかも、事前に確認しておきたいところです。
こんな企業におすすめ:大企業向けのガバナンスや運用も重視しながらAI活用を進めたい企業。
10. 富士通|AIコンサルとPoC支援を含む大手総合型の選択肢
富士通は、公式サイトでAIコンサルティングを行うUvance Wayfindersを展開しており、生成AI活用支援プログラムではユースケース開発やPoC実施支援を明記している企業です。
特徴は、エンタープライズ向けAIとして、正確性、倫理性、データ主権、セキュリティを重視する方針を公式に提示していることです。AIエージェント、需要予測、研究開発など、幅広いAI関連技術・サービスも確認できます。
対応領域としては、企業変革・業務改革、生成AI活用、業務領域別AIエージェント、需要予測、医療、公共・行政、金融、流通・サービス、製造などが挙げられます。内製化支援の具体範囲や、純粋な受託開発としてどこまで担うかは要確認です。
事例では、社会医療法人玄州会のAI活用事例や、Acer Medical社の骨格認識AI活用事例が公開されています。
料金は公式サイトでは公開されていません。案件条件によって提供範囲が変わる可能性もあるため、PoC後の本番化支援や運用範囲まで含めて詳細を問い合わせる必要があります。
こんな企業におすすめ:大手企業の安心感を重視し、AIコンサルからPoC、全社展開まで見据えて相談したい企業。
AI受託開発を成功させるためのポイント

AI受託開発は、発注先選びだけで成功が決まるわけではありません。発注側の準備や進め方によって、PoC止まりになるか、本番で使える仕組みになるかが大きく変わります。
進め方としては、一般的に次のような流れになります。
- 課題と導入目的を整理する
- 利用できるデータを確認する
- 候補会社へ相談する
- 要件と実現方法をすり合わせる
- PoCで実現性を検証する
- 本番開発とシステム連携を進める
- 運用・改善を継続する
この中でとくに重要なのが、最初の課題整理とデータ確認です。AIを使う目的が曖昧なままだと、技術的にできることの説明は受けられても、事業効果につながるテーマに絞り込みにくくなります。
また、PoCでは精度だけを見るのではなく、業務に組み込めるか、必要データを継続的に確保できるか、既存システムと連携しやすいかも確認することが大切です。PoC成功後に本番化でつまずくケースは、技術よりも運用設計やデータ整備で起こりやすいためです。
見積もり比較では、次の項目を揃えて確認すると判断しやすくなります。
- PoC費用と本開発費用が分かれているか
- 要件定義や技術調査の費用が含まれるか
- データ整備やアノテーション費用が含まれるか
- 既存システム連携やUI開発の範囲が明確か
- 運用保守、再学習、チューニング費用が別料金か
- API利用料やクラウド費用などのランニングコストが別途発生するか
- ソースコードや技術ドキュメントの納品有無
- リリース後の障害対応や改善対応の範囲
AI開発は見積書の表面だけでは比較しにくい領域です。だからこそ、何を作るかだけでなく、何が含まれ、何が別料金なのかまで確認しておきましょう。
AI受託開発に関するよくある質問
Q.1 AI受託とは何ですか?
AI受託とは、企業の課題や要件に応じて、AIを活用した仕組みやシステムの企画、PoC、開発、実装などを外部会社に委託することです。既製品の導入だけでは対応しにくい業務に対して、個別開発で対応したい場合に選ばれやすい形です。
Q.2 AI導入支援とAI受託開発はどう違いますか?
AI導入支援は、活用テーマの整理、導入方針の策定、社内展開、定着支援などに重心があることが多く、AI受託開発は実際のシステムや機能の開発・実装まで含むことが多いです。ただし、両方に対応する会社もあるため、依頼範囲は個別に確認する必要があります。
Q.3 PoCとは何ですか?
PoCは概念実証のことで、AIのアイデアや技術が実務で有効かどうかを小規模に検証する工程です。本番開発の前に、精度、実現性、データの使いやすさ、業務適合性などを見極めるために行われます。
Q.4 AI受託開発を依頼する前にどんなデータを準備すべきですか?
最低限、どの業務課題を解決したいのか、その課題に関連するデータがどこにあるのか、どの程度の量と品質があるのかを整理しておくと相談しやすくなります。データが不足している場合でも相談自体は可能ですが、追加収集や前処理が必要になると費用や期間に影響しやすくなります。
Q.5 導入後の運用保守は必要ですか?
必要になるケースが多いでしょう。AIは導入して終わりではなく、業務変更やデータ変化に合わせた調整、再学習、障害対応、改善が発生することがあります。ただし、運用保守の内容や範囲は会社ごとに異なるため、契約前に詳細を確認することが大切です。
Q.6 AIシステムの開発に使える補助金はありますか?
補助金の活用可否は、時期や制度、企業規模、対象経費によって変わるため一概には言えません。活用を検討する場合は、最新の公募要領を確認しつつ、ベンダー側に補助金申請を前提とした進め方が可能か相談するとよいでしょう。
自社に合ったAI受託開発会社を選ぼう
AI受託開発会社選びで大切なのは、単にAI技術に詳しい会社を探すことではなく、自社の業務課題をどう実装につなげられるかという視点で見ることです。
実際には、オーダーメイド開発に強い会社、生成AIの活用定着に強い会社、エンタープライズの本番運用に強い会社など、得意分野や支援範囲にははっきり違いがあります。
比較する際は、PoCだけで終わらないか、本番実装や既存システム連携に対応できるか、運用保守や内製化支援まで相談できるかを確認しておきたいところです。
まずは、自社で解決したい課題を整理し、必要なデータや想定ユースケースをまとめたうえで、複数社に相談してみましょう。
費用、実績、得意技術、支援範囲、導入後のサポート体制まで見比べることで、自社に合った発注先を見つけやすくなります。
エラビサキでは、AI受託開発会社の対応領域・提供形態・実績・料金などを整理し、自社の条件から発注先候補を比較できるデータベースを構築していきます。